1940年に外科病院として発足し、現在は17の診療科目を展開する総合病院として地域の皆様に医療を提供しています。当院の特徴は、先進医療の提供により患者様の身体的負担を可能な限り減らすことで早期の社会復帰を実現していることです。1991年には、胆石の腹腔鏡下胆嚢摘出術を福岡市内で初めて実施。以来、累計症例は2021年9月に1万例を超え、現在は1万1千例に迫ろうとしています。さらに、整形外科では九州有数の症例数を誇る脊椎脊髄病手術を提供、消化器内科では内視鏡センターにおいて年間約3,500例の検査･治療を行っています。

当院にはN棟（北棟）とS棟（南棟）があり、まず2022年4月にN棟へエアアズアサービスを導入しました。2023年6月には、S棟の一部にエアアズアサービスを導入する工事を開始。これが終われば、大半のエリアにエアアズアサービスが適用されます。

故障した際、その都度入れ替えを行っていました。入れ替える空調機はコスト重視で選定しており、メーカーの整合性などは考慮していません。

また、特定の設備業者とのお付き合いがなかったため、定期的な保守・メンテナンスは難しい状況でした。もちろん、管理を含めたトータルコストを考えると部分的な入れ替えではなく、空調システム自体を見直し全体的に更新する方法が良いのは理解していました。実際、20年以上利用している古い機種もあり、冷暖房の効率は良いとは言えない状況だったと思います。

しかし、目の前のコスト問題は避けて通ることはできません。結局、空調システム全体の更新には踏み切れず、故障した空調機の入れ替えを繰り返していました。そういう意味では、空調システム全体の更新は長年の懸案事項でした。

ダイキン製空調機の代理店業務を展開されている社長様（理事長と親戚関係）から紹介がありました。

また、院内の食堂を委託しているエームサービス株式会社の親会社、三井物産株式会社からもエアアズアサービスの紹介を受けました。それで、一度お話を伺ってみようと思った次第です。

していません。他社から同様の提案はありませんでしたので、都度、故障した空調機を入れ替えていくか、エアアズアサービスで一括更新するかの2択でした。ただ、病棟の建て替えを検討していたため、エアアズアサービスを導入してしまうと、更新した空調機の移設などのコストが早期に発生する可能性があります。それを考えると、エアアズアサービスの導入は慎重にならざるを得ません。

その検討の最中、新型コロナウイルスが蔓延しました。コロナ禍で先の見通しが不透明であることや建築コストが年々高騰していることもあり、病棟の建て替え検討は一時中断。エアアズアサービス導入の方向に傾いていきました。

もっとも大きな理由は、空調遠隔監視サービス（エアネット）によって空調機の安定稼働が可能になることです。故障予知により突発故障を未然に防ぐエアネットの仕組みは素晴らしいと思いました。定期的なフィルター清掃など、空調機本来の性能を引き出す保守・メンテナンスがあるのも心強いと思いました。しかも、費用はサブスクリプションによる定額制で初期投資は不要。中長期な視点から結果的に、安価で安定的に空調機を運用できると考えました。

また、空調機の稼働状況をデータ化し、そのデータをもとに光熱費や機器容量を最適化できるとのこと。これによるコスト削減にも期待しました。

入院されている患者様のホスピタリティの担保、手術スケジュールなどを考慮した施工計画をベースに工事を進めていただきました。おかげさまで滞りなく工事が進み、予定通りエアアズアサービスを開始することができました。

エアアズアサービスを導入したことで、見守られている安心感を手に入れることができました。医療機関としては、院内の室温を自動的にコントロールできることが何よりも有り難いと考えています。また、保守・メンテナンスを心配する必要がなくなったのも大きなポイントです。稼働して1年足らずのため、具体的な評価ポイントについては把握しきれていませんが、お話できる範囲のところを以下に述べさせていただきます。

空調機を長持ちさせ、全体のコストを削減するには、プロの目線によるしっかりした管理が必要だと考えます。それを可能にするのがエアアズアサービスで、現場の手を煩わせることなく、空調機の最適化を図ることができます。そういう意味で、エアアズアサービスは導入する価値があると思います。

最初にご提案いただいたのは、コロナ禍の半年前だったかと思います。その後、コロナ禍になり、しばらく身動きできない時期もありましたが、今こうしてエアアズアサービスが稼働している状況は感慨深いものがあります。当院の空調環境を改善すべく、辛抱強くご提案いただいたエアアズアサービス、そしてダイキンエアテクノには感謝の言葉を述べさせていただきます。そして、これからも当院の空調環境においてご支援を期待しています。引き続きよろしくお願いします。