工場・倉庫

2023.01

岡山県

オーエム機器株式会社

3工場すべてに低導入コスト・低ランニングコストの空調機、MULTI CUBEを導入。従業員の働く環境を大きく改善することができました

従業員を財産と考えるオーエム機器株式会社は、従業員が働く環境を改善するため、ダイキンエアテクノが提案したMULTI CUBEを導入しました。その背景と効果について、代表取締役社長 難波 圭太郎氏に詳しく伺いました。

  • 空調
導入概況(建物/導入機器・サービス)
本社工場: TOTAL64馬力3系統 MULTI CUBE 47台保守契約(5CSコネクト)
英田工場: TOTAL52馬力4系統 MULTI CUBE 37台保守契約(5CSコネクト)
茨城工場: TOTAL30馬力4系統 MULTI CUBE 20台保守契約(5CSコネクト)

1.トータルエンジニアリングの“ものづくり”企業

オーエム機器株式会社様の会社概要をお聞かせください。

当社は「顧客ニーズにマッチし、信頼され、満足される商品・サービスの提供」を使命とし、“お客様の想いを形にする”会社です。試作から商品化、量産までワンストップの“ものづくり”を行うため、営業、開発、設計、品質保証、製造、施工と必要な機能を有するとともに、西日本は岡山県、東日本は茨城県に工場拠点を持ち、全国に商品を供給できる体制を整えています。

現在、当社のコア事業はOAフロア事業と福祉機器事業です。OAフロア事業で生産しているのはOAフロアヒーター、 OAフロアOP2システム、OAフロアOP1システムなどで、自社で企画し商品化まで行っています。福祉機器事業は大手メーカーからお話しをいただき、それを当社で商品化。デザインや色などは大手メーカー、機構や機能は当社が提案するといった協業スタイルで事業を推進しています。

また、2021年から積層造形デザイン事業部を立ち上げ、“新たなものづくり”として3Dプリンター造形サービスを提供開始。高精細モデルの造形によるコンセプトデザインやモックアップ試作および量産化に適応する光造形方式3Dプリンター、パウダーベッド方式の金属3Dプリンター、インクジェット方式の樹脂3Dプリンターを揃え、3Dプリンターでしかできないものづくりをお客様に提案しています。

当社の強みは、社会のニーズ、お客様のニーズを厳しく見つめ、オリジナル商品やお客様の要望に応える商品の企画・開発・製造から販売・施工まで行うトータルエンジニアリングだと考えています。それを実現するため、当社を支えているすべての従業員は大事な宝であり財産です。これからも従業員とともに、社会に役立ち、社会から求められる会社であり続けるため、“ものづくり”に勤しんでまいります。

3Dプリンターだから可能となる付加価値の高いデザイン・機能を有したものづくりを展開中

2.従業員が働く環境を改善したい

MULTI CUBE導入の背景をお聞かせください。

MULTI CUBE導入前までの工場の空調は、個々の従業員が働くスペースにスポットクーラーやヒーターを設置して対応していました。当然、工場全体をコントロールする空調機ではなかったため、働いている場所を多少冷たくしたり、多少温めたりといった程度。それだけでは十分な冷暖房が得られませんから、会社から夏は空調服、冬は防寒着を支給するなどして、さらなる対策を行ってきました。

それでもやはり夏は「暑いよね」、冬は「寒いよね」という従業員からの声はなくなりませんでした。当社としても、従業員の働く環境を改善したいという想いがありましたが、費用を懸念して二の足を踏んでいました。しかし、財産である従業員の声は無視できません。そこで2021年10月、工場全体の空調機導入について本格的に検討を行うことにしました。

代表取締役社長 難波 圭太郎 様

空調機導入にあたって業者の比較・検討はされたのでしょうか。

お付き合いのある空調機の業者さん数社にお声掛けし、工場を見学していただいた後、見積りをもらいました。どの業者さんも工場全体の冷暖房をコントロールする空調機の見積りでしたが、案の定、費用は大きく予算オーバー、設備投資するには、高すぎると思いました。さらにランニングコストも大きく嵩むため、導入はかなり厳しいと言わざるを得ませんでした。

3.MULTI CUBEの導入コストは1/3

MULTI CUBEの導入経緯についてはいかがでしょうか。

空調機導入に迷っていたとき、ダイキンエアテクノから提案いただいたのがMULTI CUBEでした。工場のレイアウトに合わせ、従業員ごとに設置が可能で、個別に温度や風量、 ON/OFFの調整もできるとのことで非常に興味を持ちました。さらに、以下の点を高く評価しMULTI CUBEの導入を決断しました。

安価に導入できる

MULTI CUBEの導入費用は、他の業者さんからいただいた工場全体の空調機と比較して約1/3。非常に安価だと思いました。しかも、ランニングコストは工場全体の空調機と比較して約70%削減できるとのことで、導入を後押ししてくれました。

導入実績を評価

ダイキン様と仕事のつながりもあったことから、以前から事務所でダイキン製の空調機を使っており、当社としては常々空調機メーカーとして信頼できると感じていました。しかも、MULTI CUBEは大手企業の工場にも多数導入されているとのこと。あらためて、ビジネスシーンで安心・安全かつ長く使うならダイキン製だと思いました。

工場見学で実機を確認

2022年2月、「工場まるごとショールーム」をコンセプトに掲げたダイキン堺製作所 臨海工場内ショールームにて、 MULTI CUBEの稼働状況を見学しました。実機がどのように稼働しているか確認し、当社の工場に設置した場合の冷暖房をイメージすることができました。

MULTI CUBEは1台ごとに温度設定(冷・暖)ができるため、体調に合わせた温度設定が可能

MULTI CUBEの構築から稼働までのプロセスをお聞かせください。

2022年3月に本社工場についてダイキンエアテクノへ発注し、同年6月に完成しました。工事は当社の業務を優先しながら、平日を中心に行いましたが、工程的に土日も必要ということで、その辺りはダイキンエアテクノに調整いただきました。もちろん、工場の生産には影響が出ないように配慮いただきましたから、当社としては大変助かりました。

4.他工場の要望に応えて一括導入

英田工場、茨城工場にもMULTI CUBEを導入されたと伺っています。

当初は本社工場で稼働状況を確認し、問題がなければ次年度に英田工場、茨城工場の両工場にMULTI CUBEを導入する予定でした。ただ、両工場からも空調機の要望があったこと、現時点でMULTI CUBEの性能に大きな問題はないと分かっていたこと、財務的に予算を確保できていたことをなど考慮し、導入を次年度にする必要はないと判断。すべての工場に一括して導入しようという話になり、英田工場、茨城工場のMULTI CUBEは同年5月に発注し、8月に完成しました。

5.導入を機に工場のレイアウト変更にも着手

MULTI CUBE稼働後の評価をお聞かせください。

工場の環境が働きやすくなっているのは間違いありません。個人差はあっても、疲れなどは軽減されているのではないでしょうか。ほか、以下を高く評価しています。

従業員から高い評価

本社工場には47台のMULTI CUBEが設置されていますが、常にすべての場所に従業員がいるわけではないため、常時稼働は約30台といったところです。やはり、個別に稼働できる点や、風量や温度を自由に設定できるのは便利ですね。好きなように設定できますから、従業員からも評価する声が聞こえてきます。もちろん、設置したばかりですからトラブルもありません。

工場レイアウトの最適化を実施

以前は工場の端に作業場があるなど、レイアウト的に作業効率が悪いと感じていました。もう少しコンパクトなレイアウトにしたいと考えていたこともあって、MULTI CUBE導入を機にダイキンエアテクノと相談しながらレイアウト変更を実行。おかげ様で、従業員の作業的にも、MULTI CUBEの稼働効率的にも最適なレイアウトにすることができました。

工場全体の空調にも好影響

MULTI CUBE自体は個々の従業員ごとに設置されていますが、数十台が一斉に稼働していると、MULTI CUBEがないところでも涼しく感じます。結果的に工場全体を一定レベルまで冷やす効果があることも分かって満足しています。

お互いの仕事の理解が深まったと好評を博しているフリーアドレスオフィス
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6.中長期的な視点で空調管理を目指す

メンテナンス・保守のサービス、5CSコネクトを契約されたと伺っています。

メンテナンス・保守のランニングコストを考慮し、5CSコネクトを契約させていただきました。24時間365日の遠隔監視による空調機の劣化や異常発生の早期検知、長期収集したデータに基づく故障の予知、空調機器の電力消費量・運転状況などの可視化による最適な空調管理などに期待していますが、導入したばかりでメンテナンス・保守の場面がないため、効果が見えてくるのはこれからだと思っています。そういう意味では、中長期的な視点で空調管理ができればと考えています。

最後、ダイキンエアテクノへの期待をお願いします。

今回、MULTI CUBEの導入は従業員の要望に応えるだけでなく、低導入コスト・低ランニングコストという当社の要件にも合致。当社にとってベストな選択だったと考えています。5CSコネクトも導入しましたので、将来的には工場における空調の最適化も期待できます。

今後もダイキンエアテクノには、空調の良きアドバイザーとして当社に寄り添っていただけると助かります。引き続き手厚いサポートをお願いいたします。

ダイキンエアテクノ担当より

この度はお忙しい中、貴重なお時間を頂きありがとうございました。これからもオーエム機器様にとって有益なご提案を続けて参りたいと考えております。また、空調保守に対しても、心地良い満足をご提供できるように努めて参ります。今後とも、ダイキンエアテクノを末永くよろしくお願いいたします。

ダイキンエアテクノ 中国支店 岡山営業所 営業Gr 西澤 昇吾

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