エアアズアサービス導入施設様: 医療法人すこやか 高田中央病院
(神奈川県横浜市港北区)

病院

2018.05

神奈川県

医療法人すこやか 高田中央病院

小規模の病院でも"止めない空調"を実現してもらえるサービスにやっと出会いました。

医療法人すこやか 高田中央病院 院長 荏原太氏

  • 空調
  • AaaS

2017年末にエアアズアサービスの導入を決めた高田中央病院の院長 荏原太氏に、サービス開始に先立ち、導入決定の経緯をうかがいました。

エアアズアサービス導入概況
建物: 病棟(病床数60、RC造、地上4階地下1階、延床面積2,464m²、竣工2003年)
契約年数: 13年
工事概要: 空調改修(ビル用マルチエアコン15系統、パッケージエアコン13系統、ルームエアコン5系統)
高田中央病院

1.築14年、60床の病院の空調をリニューアルして定額サービス化

高田中央病院をご紹介ください。

高田中央病院は、横浜市港北区の地下鉄グリーンライン「高田駅」から徒歩3分の場所にある、病床数60の病院です。内科・循環器内科・糖尿病 代謝内科・外科・消化器外科・肛門外科・脳神経外科・整形外科・形成外科・リハビリテーション科・麻酔科の各科があります。

共に医師だった私の両親が、1973年に開設しました。開設時の病床数は27床でしたが、増築を重ね、1980年代半ばまでに約60床まで増床しました。

現在の病棟は、2003年末に建て替えたものです。

エアアズアサービスを導入する前は、どのような空調機を使っていましたか。

14年前に病棟を建て替えたとき据え付けられた空調機を、修理・交換を重ねながら使い続けていました。ダイキンとは違うメーカーの空調機でした。

エアアズアサービスの存在を、いつ頃知りましたか。

2017年の夏ごろ、ダイキンエアテクノの営業の方から提案されて知りました。

私は何年も前から、修理費も部品代もすべて込みで、定額で空調のメンテナンスを任せられるパッケージを探し続けていました。ですからエアアズアサービスを提案されたときは、「ぜひ導入を検討したい」と思いました。

14年間修理・交換を重ねていましたが、今後は安心・快適な空調空間をご提供します。

2.修理費・部品代込みの空調保守パッケージを探していた

なぜ、何年も前から「空調のメンテナンスを定額で任せられるパッケージ」を探していたのですか。

まず1つ目として、病院では、空調の故障が最悪の場合患者さんの命に関わるほど重大な問題だからです。

病院では、体の弱られた方々が24時間365日療養されています。空調が安定して稼働することが、一般の施設以上に厳しく求められます。

2つ目として、突発的で高額な修理費を負担することは、民間病院の予算計画に影響します。

医療関係者以外の方々にはあまり知られていないのですが、いま日本の病院の利益率は、平均10%を切っています。当院のような民間の中小規模病院にとって、「100万~200万円に及ぶ修理費がいつ発生するかわからない」という状況は、できるだけ避けたいのです。

3つ目として、2003年にこの病棟を建て替えて以来、14年間ずっと空調のトラブルが続いていたからです。

竣工直後から初期トラブルで室外機の氷蓄熱ユニットが2~3カ月おきに壊れ、基板交換を繰り返しました。

竣工2年目でビル用マルチ室外機3台と蓄熱ユニットの初期不良が認められメーカー交換したのですが、その後も冷暖房のシーズンごとに1回以上はどこかの空調が故障する状況が続き、メーカーから派遣される修理担当者が以前の故障履歴を共有していないことが不安であり不満でもありました。

4つ目として、この空調のメーカーに、長期での安定稼動に責任をもつ姿勢が感じられなかったからです。

製品・サービスに長期で責任を持つ姿勢のない会社に、病院の空調を任せることはできないと学びました。

5つ目として、新体制を、できるだけ早く軌道に乗せたかったからです。

開設以来この病院の院長を務めてきた父が2015年に他界し、私が院長、脳外科医である弟が理事長に就任しました。新体制を始動するにあたり、これ以上空調のトラブルに煩わされることなく、安心して医療に取り組める環境を確保することは急務でした。

「製品・サービスに長期で責任を持つ姿勢のない会社に、病院の空調を任せることはできないと学びました」

3.「高い信頼性」と「リーズナブルなコスト」を両立させたパッケージがこれまでなかった

エアアズアサービス以前に、どのような候補を検討しましたか。

メンテナンス費込みで、部品代も追加でかからないリース契約ができないかどうか、空調メーカーやベンダーのホームページを調べたり、直接打診したりしていました。しかし、当院のニーズに合うパッケージは見つかりませんでした。

あるメーカー系リース会社のホームページに、該当しそうなパッケージが1つ掲載されていました。しかし問い合わせてみると、導入実績はほとんどないという話でした。会社として本格的に取り組んでいる雰囲気も、感じられませんでした。費用も、当院には高額過ぎるものでした。

他に、オフィスビル設備専門のリース会社が、「フルメンテナンス料込み」を売りにした空調リースを行っていました。しかし、やはり病院とオフィスビルでは、空調への要求の厳しさが大きく異なります。オフィスビル設備の専門会社に病院の空調を任せるのは不安があり、候補から外しました。

大規模な病院を対象に、空調のメンテナンスだけでなくエネルギー供給まで提供するパッケージは、存在していました。しかし民間の小規模病院での導入に耐えるような、「高い信頼性」と「リーズナブルなコスト」を両立させたパッケージは、私が調べる限り見つかりませんでした。

同じ問題で困っている病院はたくさんあるはずなのに、こうしたニーズに応えるサービスが存在しないことを、ずっと不思議に思っていました。

4.導入を決めた一番の理由は「無償修理の範囲に制限がないこと」

最終的にエアアズアサービスの導入を決めた理由を教えてください。

エアアズアサービスの導入を決めた理由は、主に5つありました。
1.無償修理の範囲に制限がない
2.故障の予兆を遠隔監視で捉えて、予防的にメンテナンスしてもらえる
3.次の更新期が近づいたとき「修理か更新か」で悩む必要がなくなる
4.デマンド制御も自動化される
5.信頼性が高く、病院にも安心して導入できる

1つ目の理由、「無償修理の範囲に制限がない」について。

この理由が一番大きかったです。将来機器の経年劣化が進めば、修理費が病院経営を圧迫するほどの額になる可能性も無視できません。エアアズアサービスを導入しておけば、高額な修理費がかかる故障がどれほど発生しても、契約期間中は追加費用がかかりません。ファイナンスの知識がある事務部長も、この点をもって「エアアズアサービスは当院に必要なパッケージ」と判断していました。

2つ目の理由、「故障の予兆を遠隔監視で捉えて、予防的にメンテナンスしてもらえる」について。

いくら故障発生時に迅速に修理してもらえても、空調が停止している間は職員がさまざまな対応を迫られます。故障を効果的に予防できるなら、それに越したことはありません。遠隔監視で故障の予兆をとらえる仕組みには、技術的に関心を引かれただけでなく、大きなメリットを感じました。

3つ目の理由、「次の更新期が近づいたとき『修理か更新か』で悩む必要がなくなる」について。

経年劣化が進んで故障が頻発し始めたとき、「どこまで修理して使い続けるか」の判断には、非常に悩まされます。エアアズアサービスを導入すれば、契約期間満了まで追加費用無しで機器が修理され続けるので、こうした悩みがなくなります。

4つ目の理由、「デマンド制御も自動化される」について。

病院の電気代のかなりの部分は、空調が占めています。空調運転時にデマンド値が目標を超過しそうになると、これまでは事務職員が各部屋を回り、手動で空調をオフにしていました。事務職員がいわば「嫌われ役」を引き受けていました。エアアズアサービスを導入すれば、空調が自動でデマンド制御されるので、職員に負担をかけることなく電気代を節約できます。

5つ目の理由、「信頼性が高く、病院にも安心して導入できる」について。

エアアズアサービスを担うダイキンエアテクノは、空調の専業会社であり、病院の空調施工・保守にも実績があります。ダイキンエアテクノと三井物産の合弁事業であるエアアズアサービスには、病院にも安心して採用できるだけの信頼性があると判断しました。

現在は工事に向けて事務長と最終確認を綿密に行なっています

5.この病院にとって一番良いと信じられる選択ができた

エアアズアサービスの導入を検討している施設の方へ、アドバイスがあればお願いします。

エアアズアサービスを導入して正解だったかどうかは、13年後に契約期間が終了するまで、実際には判断できません。導入を決めたばかりでまだアドバイスなどできる立場ではないのですが、「私自身いろいろ調べて、納得できたサービスでした」ということは言えます。

最後に、エアアズアサービスへのご期待をお聞かせください。

先ほど申し上げたように、病院にとって空調は、患者さんの命にも関わる重要な設備です。13年という長いお付き合いになりますが、最後まで責任をもってサービスを提供していただけることを期待します。

「長いお付き合いになりますが最後までよろしくお願いします」
(左)ダイキンエアテクノ 秋山
(右)同 髙橋

お話をうかがった方

高田中央病院 院長 荏原太氏
1996年東京慈恵会医科大学卒業。同大学糖尿病・代謝・内分泌内科入局後、2001年町田市民病院糖尿病内科医長、2003年デンマークのステノ糖尿病センター留学、2006年津南病院勤務を経て2010年に高田中央病院に入職し2015年に現職。研究分野は糖尿病疫学、行動心理学、睡眠時無呼吸症候群、認知症予防など。

高田中央病院様より

高田中央病院では、『信頼とやさしさをいつでもどこでも誰にでも』をモットーとし、地域の方々の健康づくりにも積極的に取組んでいます。 また、介護保険サービス(訪問看護・居宅介護支援など)も行なっており、患者様・ご家族の方が安心した療養生活を送れる在宅医療を充実させています。

ダイキンエアテクノ担当より

荏原院長、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。みなさまのご期待に応えるべく、快適な空調空間を責任をもって提供して参ります。今後もよろしくお願い申し上げます。

(ダイキンエアテクノ エンジニアリング本部 PaaS企画部 秋山孝之、同 東京支店 神奈川営業所 担当 髙橋貴文)

【サービス提供元】

エアアズアサービス株式会社

月額固定料金で快適な空調空間を提供する、ダイキンエアテクノと三井物産との合弁会社です。

空調設備の導入・更新・運用に関するお困りごとをワンストップで代行。手間と費用を軽減し、省エネで快適な空調空間を提供します。

日々の運転管理や定期的な清掃といったメンテナンス・フロン排出抑制法対応等を、ICTの利活用により効率化且つ高度化し、コストミニマムサービスとしてお客様に提供しながらも、予防保全(プリベンティブメンテナンス)によって止めない空調を実現し、安心・快適な室内環境づくりをお約束します。

同じ記事のPDF版もご用意しています

取材日:2018年5月

Case納入事例

すべて見る

Video動画で知る

すべて見る